
こんにちは!フォトグラファーのMizuguchiです!
当サイトの撮影サービスでも、納品形態の1つとして人気があるのが「フォトブック」です。
近年、僕もお世話になっているOurPhotoやミツモアなどの、撮られたい人と撮りたい人を結びつけるマッチングサービスが世間に浸透し始めています。これにより、“プロカメラマンに撮ってもらう”という敷居が低くなり、お宮参りや七五三、お見合い用のプロフィール撮影などが、非常に安価で、気軽に撮れるようになりました。
その中でも、お子様が主役の撮影会に関しては、フォトブックでの納品が圧倒的に人気です。
今回は、当サービスでも取り扱っているフォトブックを紹介させていただきます!

目次
フォトブックって何?
カメラマンに撮ってもらった写真や、自分たちで用意した写真を、製本したものがアルバムです。
そして、アルバムの中には様々な形式があります。その1つが「フォトブック」なのです。写真を紙に印刷してから、本のように背を閉じて仕上げます。台紙に写真を貼付けるのではないので、書店で売っている写真集のような仕上がりになり、人気があります。
そして、フォトブックの中でも王道は「ハードカバー」タイプと「ソフトカバー」タイプです。基本的に中身は同じ品質で、表紙に使われる素材が異なります。それではこの2種類を解説していきましょう!

フォトブックは「ソフトカバー」タイプが大人気!
フォトブック市場の中でも、ソフトカバータイプは人気があります。その秘密は、価格の安さにあります。
安いところですと、1冊数百円〜という価格でオーダーを受け付けています。また、メーカーによっては、ソフトカバーの上に保護カバーをサービスでつけてくれるところもあります。初めて注文する時は、どんな仕上がりになるのか、出来るだけ隅々までメーカーのホームページをチェックしてください。
ソフトカバータイプを選ぶメリットとデメリット
やはり選定の時に気になるのが、何が違うのかという事。ハードカバーと具体的に何が異なるのかという事が気になると思いますので解説します。
- メリット
- 収納性に優れる
- 見開いて読みやすい
- 価格が安い
- デメリット
- 湿気に弱い
- 表紙が傷つきやすい
- 見た目が安っぽく、コレクション性に劣る
ソフトカバータイプは、中身から表紙までALL紙製です。そのため、ちょっと雨にぬれたり、梅雨の時期に湿気のある部屋に放置しておくと、紙が湿気を吸いやすいと言えます。
※ただし、メーカーによっては表紙部分のみPP加工(フィルム加工)が施されています。この場合、加工面に関しては、多少の水は問題ありません。ただし、表面以外の紙の断面部分などから湿気を吸い取り、保管状態が悪ければ、大きく反り返ってしまいます。
また、一般的な24P〜32P構成だと本としての厚みもなく、物足りなく感じる方もおられると思います。ただ、薄い分収納性には優れるため、毎月のように注文する方でしたら、本棚にもたくさん収納できるのでオススメです。とくに表紙が薄く柔らかいので、見やすさにも優れています。
当サービス取り扱いの「ソフトカバー」タイプ フォトブック

さまざまなフォトブックを実際に注文してみて、オーダーのしやすさや印刷の仕上がり具合などをチェック。その上で今のところソフトカバータイプについては、FUJIFILMのPhotoZINE BOOK を使用しています。
見た目 | ○ |
仕上がりの製本品質 | ◎ |
印刷の品質 | △ |
価格 | ○ |
PhotoZINE BOOKの場合、ソフトカバーの外に、FUJIFILMオリジナルのマット保護カバーがついています。そのおかげで、表紙に水分が掛かってもさっとふき取る事ができます。マットな質感なので、アルバムの雰囲気も壊されていないのが良いです。
2200円のわりには全体的に丁寧に仕上がっており、良い印象を受けました。価格面でも市場の相場で設定されており問題ありません。
しかし、印刷の品質についてはいまいちです。これはPhotoZINEの商品コンセプトによるところだと思いますが、印刷した写真が粗い印象を受けます。

これについては、評価が分かれるところだと思います。たとえば、カフェ風に仕上げたり、雑誌風に仕上げるのであれば、問題ありません。むしろそのような仕上がりが好みの方が評価するのなら、「◎」だと思います。
しかし、子供の写真は将来的に結婚式で使ったりする事もあります。そうした時に写真が粗いと、ノイズだらけの写真しか用意できないという問題も発生します。

このあたりは価格なりの品質という事でしょうか。
こうした事もあり、実はもう一種類、別のソフトカバータイプフォトブックを用意していますので、ご安心ください。(後日、製品紹介ページを作る予定ですので、そちらで紹介いたします)
いま、「ハードカバー」タイプが熱い!
ハードカバータイプは、表紙部分に厚紙を仕様しており、印刷後表面にグロスPP加工という特殊加工が施されています。PP加工というのは、ラミネート加工とも呼ばれています。透明の薄いフィルムを貼ることで、紙を湿気や汚れなどから保護する表面処理の方法です。そうした特殊加工が施されている事もあり、ソフトカバータイプよりも価格は高くなっています。
メーカーによっては、ハードカバーになった瞬間、価格が一万円を超えるところもあります。ここまでいくとお手軽からかけ離れていますので注意してください。
ハードカバータイプを選ぶメリットとデメリット
それではこちらも同じように、ソフトカバーと具体的に何が異なるのかという事が気になると思いますので解説します。
- メリット
- 湿気に強い
- 表紙が汚れにくく、傷つきにくい
- 見た目に高級感があり、コレクション性に優れる
- デメリット
- 分厚く、収納性に劣る
- 見開いて読みにくい
- 価格が高い
ハードカバータイプは、表紙に厚紙を使用しています。そのため、32ページ構成でも厚みが10mm近くになるなど、数が増えれば非常に場所を取ります。また、表紙が固いので、見開いて読みにくいといったデメリットがある事も知っておいてください。
その一方で、分厚い冊子は重厚で、高級感があります。また、表紙部分には薄いフィルムが貼ってある事が多く、耐汚性に優れます。少しの水分でしたら、フィルムが水をはじくので、簡単にふき取ることが出来ます。
当サービス取り扱いの「ハードカバー」タイプ フォトブック

さまざまなフォトブックを実際に注文してみて、オーダーのしやすさや印刷の仕上がり具合などをチェック。その上で今のところハードカバータイプについては、しまうまプリントのプレミアムハードフォトブックを使用しています。
見た目 | ◎ |
仕上がりの製本品質 | ◎ |
印刷の品質 | ◎ |
価格 | △ |
ハードブックは表紙がしっかりしており、絵本のようで、本棚に並べてても非常にオシャレです。
また、プレミアム仕上げにすることで、印刷の品質がぐっと上がります。
スタンダードは事務用プリンターで刷ったような品質です。それに対して、プレミアム仕上げは紙と印刷両方にこだわっています。まず、印刷は7色の写真用インクジェットプリンターが使用されます。これにより、印刷の密度が非常に高く、なめらかなグラデーションを実現しています。
そして、用紙は、インクジェットプリントと相性の良いサテン紙が使用されています。
サテン紙というと、大日本印刷が開発した色校正機でも使われる信頼のおける用紙です。すこしぬめり感のある手触りで、紙も少し厚めとなっています。
全体的に分厚く、重みもあり、高級感にあふれています。ただし、送料込みで2800円ほどと高めです。とくにハードカバーの場合は、ページが増えると価格もあっという間に1万円を超えますので、写真点数が多い方はご注意ください。

色数が豊富な分、白飛びしやすい部分にもしっかりと色が乗っています。

写真を配置する際には注意が必要です。
非常に色の発色や、印刷のクオリティが高いのが分かります。また、ハードカバーは本の背がしっかりしているので、中の紙が折れたりよれたりしにくいといったメリットがあります。場所は取りますが、長く残す事を考えると、ハードカバータイプを強くオススメします。
まとめ
ソフトカバータイプは、保管場所を選びにくく、比較的安価で楽しめます。それに対して、ハードカバータイプは、厚みがあるため保管場所を選びます。ただ、分厚い表紙が中の紙を長期間にわたって守ります。さらに、見た目にも重厚感があり、高級感にもあふれます。
現在、フォトブック作成サービスは、大小さまざまな企業が参入しています。サービス利用者からすると、たくさんの選択肢が用意されている状態なので、どこを選べば良いのか迷ってしまう事もあると思います。
そうした時に、本記事を参考にしていただけると幸いです。
また、WEBでの発注は、以外と時間がかかります。当サービスでは、撮影させていただいたお客様に限り、フォトブックでの納品も承っています。オプション商品とはなりますが、各フォトブックのサービスに合わせて、写真の色味を調整して製本しておりますので、よろしければご利用くださいm(_ _)m